「中国発タイムマシン投資」のコンセプト構築・案件推進

  Dec 22, 2016

「中国発タイムマシン投資」のコンセプト構築・案件推進

業務内容 ・中国発の先進ビジネスモデル研究
・中国 vs. 東南アジア各国 の比較分析による””タイムマシンマップ””の作成
・東南アジアにおける具体的な投資先候補の発掘・初期交渉・提携スキーム構築
業種 エンタメ・デジタルメディア 部門
中国

事例のポイント

投資の背景
・DI上海では、中国で勃興する先進的なビジネスモデルの研究を進めていました
・その過程でデジタルの世界中心に「中国がイノベーションの発信地となる」との仮説に至りました
・実際に東南アジアでは、「金の卵」が数多く存在していることが分かり、各オフィス間で連携し、
 「日本の強み×中国型ビジネスモデル×成長する東南アジア市場」の切り口で検討開始しました

DIによる取り組み
① 「中国・東南アジア各国」×「主要ネットビジネス」の徹底比較による””タイムマシンマップ””作成
② 中国では爆発期だが、東南アジア(インドネシア・マレーシア・タイ)で勃興期にある「金の卵」
  (有望ベンチャー)を発掘し、日系パートナー企業との共同投資に向けた協議開始(継続検討中)
③ 先端市場である中国の成功事例研究を通じ、東南アジア企業の事業成長ドライバーを明確化・提言
投資の背景(詳細)
DI上海では、現地有力VCと連携しながら、中国の先進的なビジネスモデルの研究を進めています。
・例えば、戦略提携先のVCの1社は、Lenovoを傘下に持つ中国最大の民間コングロマリッドの1つ 
 LegendグループのLegend Capital(ファンド運用規模4,000~5,000億円)です。
 DIとも10年以上の関係の中にあり、近年、共同案件化を加速しています

そうした取り組みを通じ、中国がイノベーションの発信地になりうると見ています。
・理由1)中国は世界最大市場となりうる。GDP全体では10年かかっても、ネットの世界、
     さらにはモバイルの世界では中国市場の世界一は時間の問題
・理由2)「既存産業の途上国」=「新規産業の先進国」
     古くは固定電話より携帯電話が先に普及するという話にあるように、未成熟だからこそ
     新しいビジネスモデルの発展余地が大きいということが言えます
・理由3)圧倒的な「消費者接点」と「出口」
     大量のN数(消費者)による利用を通じたビジネスモデル・サービス改良と、
     BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)に代表されるマネタイズの能力の高いネット系
     大手企業による、ベンチャー企業のExit先確保・輪廻転生が存在しています
・理由4)人材の宝庫
     既にシリコンバレーには大量の人材を輩出しており、これら人材のUターン・Iターンが
     起こるだけでも中国にシリコンバレーが移転します。また金融/英語/ITの能力を併せ持つ
     人材が複数存在することもポイントです

そこで様々なネット系のビジネスモデルを、中国・東南アジア各国で横比較に並べ、
「タイムマシンマップ」を作成するとともに、有望そうなテーマについては、東南アジアで
実際の案件発掘を進めることにしました
達成した点

1.「中国・東南アジア各国」×「主要ネットビジネス」の徹底比較による””タイムマシンマップ””作成

結果として、ネットを活用したとある新たなコンテンツ関連ビジネスが、中国ではバリュエーション数百~数千億円に成長しているものの、東南アジアではまだ数億円レベルの勃興期にあることに気づき、それらビジネスモデルに照準をあてて東南アジアで集中的に案件発掘を試みる判断が出来ました
2.東南アジアの(インドネシア・マレーシア・タイ)「金の卵」発掘~投資協議(継続検討中)

上記仮説に基づいて、インドネシア・マレーシア・タイの3か国にて、実際に案件を発掘し、各国のトッププレイヤーに投資する検討も進めています。
なお、これら企業は、まだ現地のベンチャー業界ではそこまで注目度が高くなく、中国からのタイムマシン視点で見ているからこそ、発掘できたことが改めて実感できました
3.中国の成功事例研究を通じた、東南アジア企業の事業成長ドライバーの明確化・提言

東南アジアの各ベンチャー企業を訪問してみて分かったのは、中国の発展の歴史・成功事例に予想以上に興味を持っており、また中国側ビジネスモデルの発展余地が大きいということでした。
投資交渉の際には、DIの日系共同投資家候補による日本のモノづくりの強みと、DI上海による中国型ビジネスモデルの成功要因の熟知が、大きな訴求ポイントとなり、投資機会を獲得するに至っています(継続検討中)

DI担当者の声

板谷俊輔
板谷 俊輔
得爱(上海)企业管理咨询有限公司 董事兼総経理

東京大学工学部卒業、同大学院新領域創成科学研究科修了後、DIに参画。北京大学外資企業EMBA。
エンタメ・デジタルメディア・消費財分野を中心に、大企業に対する全社改革(営業・マーケ改革、商品ポートフォリオ再構築、生産・購買コスト削減、組織改革、海外戦略見直し、等)から、ベンチャー企業に対するIPO支援(事業計画策定、経営インフラ整備、常駐での営業部門立ち上げ、等)まで従事。現在は、DI上海に董事総経理として駐在し、現地政府・パートナーと連携しながら、日系大企業へのコンサルティングと中国・アジア企業への投資・事業育成を行う。JBpressへの連載として「中国市場「7つの真実」」。


日系企業にとって中国市場の持つ意味は、「工場としての中国」から「「市場としての中国」への転換は勿論のこと、分野によっては、その先にある「イノベーション発信地・R&Dセンターとしての中国」まで達しています。今回のプロジェクトを通じて、それを実際に感じることが出来ました

 
中国の有望ベンチャー企業から、キャッシュ・株式を対価にコンサルティングプロジェクトを受注出来ているプロフェッショナルファームは(特に日系では)極めて少ないと思います。
DIはそうした現地の濃い知見・ネットワークを元に、日系企業に対しても進出・投資の意思決定・実行支援を展開可能です。何かございましたら、お声がけください。
※ 中国成長市場・ベンチャー投資周りについて、現地最大手VC Legend capitalのパートナーと共同執筆記事がございます
「中国市場「7つの真実」」http://www.dreamincubator.co.jp/asia_china/14178.html”

中国投資の事例

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